【書評】BRAIN一流の頭脳
BRAIN一流の頭脳を読んだ。
本書では、運動が脳に及ぼす影響や仕組みが詳しく紹介されている。
最近、集中力や記憶に関する本は読んだことあるけど、脳に関する本は読んだことないなあと思って、本屋で目についたので買って読んでみた。
結果は非常に面白い内容で、目から鱗な内容が盛り沢山。
もしかすると、これからの人生を変えるかもしれないと思った。
BRAIN一流の頭脳
「筋肉を鍛えるために、筋トレするくらいだから脳を鍛えるには、脳トレではないのか?」そう考える人は多いと思う。
しかし、この本ではこう書かれている。
クロスワードパズルを解いてもパズルが得意になるだけで、それ以上の効果はないという。そのいっぽうで、運動があらゆる認知機能を強化できることは、多くの研究が繰り返し立証している事実である。
運動VS脳トレの勝負は、運動が圧勝したのである。
クロスワードパズルだけではなく、他の脳トレアプリやゲームも同じで、それ自体が上手になるだけで、脳に影響はないという。
また、運動が脳に与える具体的な影響として、
- 集中力が増す
- 気持ちが晴れやかになる
- 不安やストレスが減る
- 記憶力が向上する
- 創造性が増す
- 知能が高まる
といったメリットがある。
しかも、ノーコストでこの効果が得られるのだ。
運動には、脳を若返らせる力もある。
通常、脳の大きさは25歳ごろがピークで、その後は年齢と共に小さくなっていく。
脳そのものは、毎年0.5%〜1%ずつ縮み、脳にある記憶の中枢である海馬は加齢により1年で約1%縮む。
しかし、アメリカの研究チームの120名への調査によると、
心拍数が上がる持久力のトレーニングと心拍数が上がらないストレッチをするグループに分け、1年間でMRIで検査をしたところ、後者は、海馬が1.4%縮んでいたが、前者は全く縮んでいなかった。むしろ、海馬が2%成長していた。という研究結果がでた。
つまり、
運動をすれば、短期記憶と長期記憶がともに改善され、加齢による海馬の萎縮にストップがかかり、それどころか海馬は成長さえするのである。
運動による脳への影響はここまで大きいものであるというのが分かる。
もし、運動をすれば脳の老化を止めるどころか若返らせることもできるということだ。
これが何年、何十年と積み重なったときの効果は半端じゃない。
具体的な運動、運動量については最後にこう記されている。
まず何よりも重要な点。それは、たとえわずかな一歩でも脳のためになる、ということだ。
もちろん5分よりは30分のほうがいいが、5分でもまったく価値がないわけではない。
より高い効果を望むなら、最低30分のウォーキングをしよう。
脳のための最高のコンディションを保つためには、ランニングを週に3回、45分以上行うことが望ましい。 重要なポイントは、心拍数を増やすこと。
上記の内容であれば、運動不足の人からすれば最初はしんどいかもしれないが、誰でも実践可能なものである。
とにかく、
最高の脳を保つために、週3で45分のランニングを続ければいいのだ。
脳は人間として生きていくうえで一番大切な部位である。
それを最高のコンディションに保ちたいというのは、誰しもが思うのではないのだろうか。
これを見れば、運動をしない理由がない。
この本では他にも、
- 上記のメリットに関する理由や仕組み
- うつ病に対しての運動の効果
- なぜ運動が脳にいいことが知られていないのか
などが書かれている。
感想
脳に関する本を読んだことが無かったということもあり、目から鱗な情報を多く得ることができた。
今までの僕は脳を鍛えるには、脳を働かすしかないと思っていたが、実際には運動が脳に与える影響がかなり大きいという事実がわかった。 この先何十年たっても使えそうな知識なので、何度も読み返して自分の血肉としたい。 脳を良くすると共に、認知症やあらゆる病気を予防するためにも。
僕はこの本を読んで、運動意識が今までより更に高まった、体にはもちろん脳にもこれだけの良い影響を及ぼすのだから。
これから、社会人になってもっと運動することが減ると思う。だから、仕事の合間にウォーキングをするなり、ジムに通うなりしてして運動習慣をつけていく。
この本は、
- 脳に関する知識を得たい人
- 運動に関しての知識を深めたい人
- うつ病やストレス対策についての知識を深めたい人
にぜひ読んで欲しい1冊です!
以上です!